常日庵名物正調チキンカレーの作り方

これはやどかり亭でたまに作られるカレーのレシピであります。基本的にはインドカレーを基調として、やや食べやすくアレンジしたチキンカレーです。このカレーの特長は辛さではなく、スパイスの香りであります。
スパイスと油とタマネギとトマトとヨーグルトが味の基本です。

【スパイス】


カレーの基本スパイスは次の通りです。 ターメリック以外のスパイスを集めてみました。(ターメリックは木の様に固いので、粉になっているものを使うことをお奨めします。)  

 ※下の絵は各スパイスを挽いてターメリックを加えたものです。

 

こんなもんです、意外と少ないでしょ。これにいろいろなスパイスを加えていったりしてオリジナルなスパイスを楽しみましょう。

え?難しい?じゃぁこれをお奨めしましょう。GABANのスパイスセット。20種類以上のスパイスがセットになっていて混ぜるだけでカレー粉が出来ます。20皿分で\700程度、東急ハンズで売っているのは知っていますが、ちょっと大きなスーパーにも置いてあるかも。同時に密閉容器も用意しておいて下さい。密閉容器に入れたとしても、部屋中カレーの香りが充満しますが、それはがまんしましょう。

え?それもない?ハ○スか○&Bのカレー粉しか手に入らなかったら、ガラムマサラをたっぷり使って補います。S&Bから出ていますから手に入れやすいと思います。

【材料】 5、6人分かな〜 

カレー粉:

おおさじ4〜5杯ぐらいかな

油:180cc+α

入手できれば"ギー"という植物性の油を使うのがベストです。なければサラダ油を使いますが、その場合少しひつこくなりますので120cc位に量を控えめにします。

玉葱:

中位のもの3個、大なら2個

にんにく:

一かけ

生姜:

にんにくの2倍

セロリ:

茎の部分10cm分くらい。無くても可。

人参

長さ5cm分くらい。無くても可。

水煮トマト

(缶詰)1缶。スーパーで売っているもので良いです。イタリア製トマトのものがいいです。

ヨーグルト

500g入り一箱。もちろんノンシュガーのもの。

スープ

1カップ。鶏のガラとくず野菜とブーケガルニを煮込んで取るとおいしいですが、コンソメスープでも構いません。これは風味を柔らかくするためのもので、使わなくてもできます。

鶏肉

500gくらい。骨付きが○。鍋用のぶつ切りか手羽元がお手軽です。

林檎

1個。紅玉がベストですが、手に入らなければできるだけ酸っぱいのを選んで下さい。

その他

チャツネ、生クリームetc.

【下ごしらえ】

 

【調理方法】

 

1.玉葱を下ろし金ですり下ろしてしまいます。涙なくしてカレーは語れない。

2.にんにく、生姜、セロリ、人参も同じようにす下ろしておきます。

3.フライパンに油を入れて熱しておきます。あまり熱くならない内に火を中火に落としておきます。

4.ここで先程のすり下ろした玉葱、にんにく、生姜、セロリ、人参を入れます。水分が飛び散って危ないですが、ひるまず焦げ付かないようにかき混ぜます。油が熱すぎるとここで焦げてしまうので注意して下さい。

5.玉葱がきつね色になるまで根気よくかき混ぜながら炒めます。色が変わり始めたらすかさず弱火にして調整するのがいいでしょう。およそ30分はかかります。
油断するとすぐタヌキ色に化けますので気をつけて。

※上の絵では、油にギーを使っているので、最初が黄色っぽくなっています。

6.薄いきつね色になったらカレー粉を加えて、弱火で5分ほど炒めます。スパイスの香りが立ってきて油がにじんでくるようになります。

7.次に水煮トマトを加えます。トマトをつぶすように混ぜながら炒めます。一通り混ざったらOKです。これがカレールウということになります。できたらそれを鍋に移し替えます。

 




8.次に鶏肉を炒めます。ヨーグルトを取り、少し焦げ目が付くくらいに炒めます。








9.鍋に移したカレールウを再び火にかけ、ヨーグルト1カップを加えていきます。一度に入れると固まりが残りやすいので、こし網でこしながらまんべんなく加えていきます。







10.次にスープ、月桂樹の葉っぱ、炒めた鶏肉を入れて、20分程弱火で煮込みます。水気が少なかったら適当に加えても構いません。煮込んでいく内に飛んでしまいます。この間は鍋底が焦げ付かないように丹念にかき混ぜることをお忘れなく。このとき出る灰汁は適宜すくい取っておきましょう。




11.煮込んでいる間に塩を加えます。これは味を見ながら適宜加えて下さい。決して入れすぎないように。この時点で味が弱かったらカレー粉を増やしてみてください。

12.塩味も決まったら、すり下ろした林檎を加えます。だいたい1/4〜1/2個分ですが、好みに応じて加減して下さい。
 「どうも焦がしたかな〜」と感じたら多めに林檎を入れるとごまかしが少し利きます。好みでチャツネやココナッツミルクを入れて甘さを加えたり、ビールや珈琲?!で苦み・渋みを加えるというのもありです。醤油を入れてしまうというのも○。魚醤を入れると東南アジア風ですね。

13.ガラムマサラをたっぷり振って、ざっくりかき回してなじませたら出来上がり。

・一人分をそれぞれ小分けにして器に入れて出す場合、生クリームをちょいとかけてやるとcoolです。

ナンかバターライス(これは是非インディカ米;通称?タイ米で)を添えてどうぞ。

カレーの後はミルクで立てて砂糖たっぷり入れた紅茶、チャイを出してね。

・参考文献:日曜日の遊び方 カレー三昧 雄鶏社 著者:森枝卓士