いもくりあんの作り方

秋の味覚の合体作、和菓子のような洋菓子のような、創作菓子です。

【材料】  

あまり大きくない方が作りやすいです。今回はわりと大きめのを23個。

大納言あずき

あんこの元、粒の大きい大納言がいいでしょう。今回は250g茹でまして、使ったのはそれの半分より少ないくらいでした

さつまいも

甘い鳴門金時で作りました。ブランド名「里むすめ」。5本ほど。

砂糖

色のついた、やや黒砂糖っぽさのあるもので和菓子風の甘さを。500gは用意しましょう。

みりん

本物のみりんを。お勧めは白扇酒造のみりん。それがなければ不要。

生クリーム

動物性のものを。オーム乳業の48%品を使用。50ccくらい。

バター

無塩バター、中でもカルピスバターがあっさりしてコクがありベストチョイス。50gくらい?

卵黄

黄身の(色ではなく)味が濃いものを。二つ分、一つ分は上に塗るドリュールの分。

 

【調理その1:栗の甘煮】

1.栗の皮をむきます。栗くり坊主を使うと手軽にできます。渋皮をきれいに取っておくのがコツ。

2.栗を茹でます。あく抜きにはみょうばんを僅か入れると良いそうです。沸騰したら20分くらい茹でて湯を捨て、新しい水に替えて、更に沸かします。再度沸騰したらまた湯を捨てて新しい水にもう一度入れ替えて、沸かします。

3.砂糖を入れます。分量の半分くらい、ここではカップ半分ぐらい入れてみました。栗の実を割らない様静かに混ぜたら5〜10分程度とろ火で煮、火を止めてフタをしてそのまま一晩寝かせ、甘味を含ませます。

4.翌朝再び弱火にかけ、残りの砂糖を入れます。5分ほどして火からおろし、そのままゆっくり自然に冷まします。

【調理その2:つぶあん】

5.小豆を茹でます。
小豆を多めの水で茹でて、沸騰したら一旦湯を捨てます。新たな水を入れ、再度沸騰したらトロ火にして、小豆が柔らかくなるまで1時間ばかり煮ます。指でつまんで容易につぶせるくらいが目安。

6.砂糖を入れます。ここで茹で汁の量が多かったら捨てて、少なければ水を足して沸かしてから、砂糖を半分の量を入れます。

フタをせずにしばらく煮たら残りの砂糖と小さじ1/3の塩、あればみりんを大さじ1杯弱入れ、茹で汁が少なくなるまで煮詰めます。砂糖の量は味を見ながらお好みで。ヘラで鍋底をなぞり、一瞬鍋底が見えるくらいにトロ味がつけば火からおろし、フタをせずに冷まします。

【調理その3:スイートポテト】

7.さつまいもを焼きます。
アルミ箔に包んでオーブン250℃で40〜50分程度焼きます。ここは蒸すより焼く方がうまくできます。中が黄色の半透明になるのが、甘味が増しておいしい証拠。皮はむいておきます。

8.材料を混ぜます。ボウルに焼き芋の身と、溶かしバター、生クリーム、砂糖、卵黄を入れ、マッシャーでつぶしながら混ぜます。芋が熱い内に混ぜる方が、材料の混ざりが良いです。

混ざったら一口食べてみて、味を確かめます。

芋がおいしければ、このように荒挽きスイートポテトでおいしくできます。そうでなかったら、砂糖やバターを多めにして、もっと細かくつぶし(裏ごしなら完璧)た方がいいでしょう。

【調理その4:焼き上げ】

9.できあがった材料です。
つぶあんは、あんこというより茹で小豆に近い状態です。栗は茶色の砂糖で煮てあるので、きつね色になっています。スイートポテト生地は混ぜ物を少なめにしているので固めになっています。その方が成形はしやすくなります。

10.成形します。市販のアルミカップにスイートポテト生地を薄く敷き、それから栗・つぶあんを乗せます。その上からスイートポテト生地を乗せてふさぎ、中身が出ない様に形を整えます。ここは手のひらで押さえてならした方がうまくできますが、スイートポテト生地がゆるい場合は逆に手にくっついてしまうので、ペレットナイフでも使って上手に仕上げて下さい。

11.卵黄に塩を僅か入れてドリュールを作り、表面に塗りつけます。220℃オーブンで20分程焼いて、表面にきれいな焼き色がつけばできあがり。

どちらかといえば和菓子に近いので、珈琲よりお茶が合います。