味噌煮込みカレーの作り方

名古屋名物味噌煮込みおでんをアレンジした、新しいのに懐かしいカレーです。
一口めはハヤシライスの様な味がしますが、少しずつカレーの風味がにじんできます。

【材料:10皿分ぐらい】  

豚バラ肉

他の脂身の多くない部分を使うと旨さ激減!固まりで500gぐらい。

八丁味噌

味噌煮込みの為の八丁味噌、カクキューの銀袋はおすすめ。200gほど。

800〜1000ccぐらい。

砂糖

未精製の色のついた、やや黒砂糖っぽさのあるものを。80gぐらい、八丁味噌の4割を目安に。

玉ねぎ

大きいのを1個。

にんにく、しょうが

小指の先くらいを一かけずつ。このカレーにはなくても大丈夫。

サラダ油

大さじ2程度

にんじん

1本。”日本のカレー”を演出する為に(私は嫌いだが我慢して)入れる。。

じゃがいも

3〜4個。カレーにとろみを増したければ崩れ易い男爵系、形をしっかり残したければメークインを。

トマト水煮

1缶400〜500g、ホールでなく刻んであるのが使い易い。

カレー粉

大さじ3〜4、お好みで調節。本格的カレーのスパイシーな香りが強いのや辛すぎるのは不向き。

クリームチーズ

100g。後で溶かすのでひと固まりなら切っておくのが良い。

マンゴー

1個、よく熟れている甘いのがいいが、やや酸味の残ったものでもいける。

 

【調理その1:味噌煮込み】

1.鍋に水を沸かし、八丁味噌と砂糖を溶かします。八丁味噌はいきなり固まりのまま入れると溶けにくくて困るので、味噌漉しを使うなり前もって湯で伸ばしておくなりすることがコツ。
沸騰したらアクをすくいます。

2.二口大に切った豚バラ肉を入れます。いいですか、一口大ではなくその倍の大きさですよ。三口大、でもいいかもしれない。
画像は440gでしたがもっとあった方が良かったです。

3.ボコボコ沸かさない様に煮込みます。保温調理がベスト。最低4時間、できれば一昼夜置きます。長く置く程豚バラのとろけ加減がよくなってくるのは、味噌煮込みおでんと一緒。
味噌煮込みおでんと異なるのは、砂糖が少ない為甘味より塩味が勝っている事です。その辺りは好みですので、例えば味噌煮込みおでんの残りを利用してここから先へ進む事も出来ます。

【調理その2:カレーの仕込み】

4.野菜を切ります。こちらは一口大、玉ねぎは半分をくし形に切ります。

5.野菜を鍋に入れて火を通します。
火加減はトロ火で。

6.残りの玉ねぎ半分をみじん切りにし、にんにくとしょうがも同様にみじん切りにしたものをサラダ油で弱火できつね色になるまで炒めます。画像ではたぬき色になってますが、専門用語ではこれを『失敗』と言います。
ここでにんにくとしょうがは無くても良く、むしろ多すぎると味噌の風味を殺してしまうので注意。

 

 

7.カレー粉を入れて馴染ませる様に炒めます。カレー粉はお好みで量を加減しますが、少なめにするのがポイントです。

 

 

8.トマト水煮を加えて更に炒めます。
ふつふつ音がし始めたら鍋に入れます。トマト水煮を炒めるのは冷たいまま鍋に入れると味噌煮込みの温度が下がるので、それをふせぐのが目的です。

【調理その3:仕上げ】

9.コクを出す為のクリームチーズを入れます。直に入れると混じらないので、まずクリームチーズを温めて柔らかくします。湯せんにするか、電子レンジの弱(200W程度で2分)でゆっくり温めますが、電子レンジ使用の場合部分的に沸騰して飛び散らせない様気をつけます。温まって柔らかくなってきたら、味噌煮込みスープを少しずつ加えながら混ぜます。とろ味が減り均一な感じになったら鍋に加えます。

10.最後にすりおろしたマンゴーを加えます。マンゴーは皮を剥かずに半分に切って種を取り、皮の裏側をする様におろすとうまくいきます。

11.マンゴーを加えたらさっと混ぜて一応出来上がり。ここで蓋をして全体が冷めるまで置いておき、冷めてから再び温めて食べるとベスト、専門用語では『一晩寝かせる』と言います。

できあがり

豚がトロトロにとろける様にできましたか?
(ご飯が白くないのは玄米だからだよ)